「海ゴミ「知る・学ぶ」セミナー&ワークショップ」に参加しました。
鳴門市の「徳島県地球温暖化防止活動推進員」の島田公さんが代表を務められる「NPO法人環境とくしまネットワーク」が主催され、11月16日(日)に開催された、「海ゴミ「知る・学ぶ」セミナー&ワークショップ」に参加しました。
セミナーでは、最初に「せとうち未来スケッチ2025」活動報告として、島田公さんより、流木ゴジラをシンボルとした海ゴミ活動について報告がありました。※なお、流木は塩分を含んでいるため、そのままでは、クリーンセンターでも処分ができません。そのため、海岸でしばらく雨さらしにして塩分を抜く必要があります。こうしたこともあり、NPO法人環境とくしまネットワークでは、数年前から流木を活用した流木アートの展示を実施されています。これまでに、鳴門鯛をモチーフとした流木アートを制作され、今年はゴジラをモチーフとした流木アートを制作されました。
ゴジラをモチーフとした流木アートは「流木ゴジラ」として、広くマスコミに報道され、その影響もあり、連日、見物される方が訪れ、遠くは、関東の千葉や埼玉からも見物される方がいたそうです。そして、「流木ゴジラ」を見に来られることによって、ゴミ箱になっている海の現状を見てもらうことにつながります。改めて、「流木ゴジラ」が多くの方に、海の現状を知ってもらう上で大きなきっかけになったのだと感じました。
7月には、親子を対象とした海ゴミ清掃体験や海岸ストーンを使った水族館ワークショップも実施されており、子供たちの参加も通じて保護者への行動の変容にもつなげていきたいとおっしゃられていたことが、とても印象に残りました。
また、9月には、活動の助成元であるTOTOの社員のご家族や、一般の方を対象とした海ゴミ清掃活動を実施されています。この時は500kgものゴミが回収されたようです(これでも春先に一度海岸清掃を行っていたこともあり例年よりは少なかったようです)。なお、回収されたゴミではペットボトルが多かったようですが、海岸で回収されたペットボトルは汚れがひどくてリサイクルされず焼却処分されるようです。ペットボトルは水平リサイクルがされることで新たに製造される場合に比べCO₂の排出量を大きく削減できます。流木アートを通じて、ゴミ箱になっている海の現状を見てもらう機会が増えれば、ペットボトル投棄の抑制の機運醸成につながり、水平リサイクル率の向上、地球温暖化の防止にもつながると感じました。
続いて、「うみわかまもるプロジェクト」の事務局長の臼井達也さんより、「海ゴミ・ゼロは海を越えて-和歌山からの報告」のお話がありました。
臼井さんからは、実際に、学校の出前授業で使われているスライドを使われ、すしネタにちなんだ環境クイズや、海がめをモチーフとしたキャラクター「うみわかまもる」を使った動画も交えながら、楽しくお話をいただきました。そして、海ゴミ問題は、地球温暖化の問題をはじめ、様々な問題と関わっていることについて、考えるワークの時間も設けながら、興味関心を掘り下げられていました。児童の行動変容につながるような伝え方を意識されていることがとても印象に残りました。
なお、「うみわかまもるプロジェクト」は以下のウェブサイトで詳しく紹介されています。動画や環境漫才等の楽しく学べるコンテンツも準備され視聴できます。是非とも、ご視聴ください。
続いては、島田芳美さんより、「ふろ敷エコ変化(へんげ)」の特別体験ワークショップ。
島田芳美さんからは、風呂敷の活用は、レジ袋の削減等により地球温暖化の防止等にもつながるとともに、災害時も含めた様々な場面・用途で活用できることについてお話をしていただきました。
そして、ワークショップを通じて、風呂敷が本当に様々な物を包むことができること、災害時にも役立つ「真結び」の結び方について教えていただきました。
セミナーとワークショップを通じて、遊び心や昔からの知恵等、楽しく取り組むための、アイディアや仕掛けが満載で、とても楽しく参加させていただくことができました。こうしたことは、行動の変容を後押しする上でとても重要だと感じましたので、参加レポートとしてご紹介させていただきます。
この度は、参加させていただき、ありがとうございました!





