『「断熱」de 地球にも家庭にも優しく!』を開催しました!!
6月28日(土)に、「エコみらいとくしま」にて、『「断熱」de 地球にも家庭にも優しく!』の講座を開催しました!!
講師は、「徳島県地球温暖化防止活動推進員」「徳島県気候変動適応推進員」の両推進員になられている釘宮貴志さん!
釘宮さんは、㈱LIXILにお勤めされていることから、今回、家庭の省エネや断熱の取組み等についてお話をしていただきました。
講座では、日本では2050年までのカーボンニュートラルの実現を目指し、それに向けた2030年度のCO₂削減の目標について、家庭部門で最も高い削減率(66%の削減 ※2013年度比)を掲げていることについてご説明していただいた上で、「ZEH」(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)についてご紹介していただきました。※「ZEH」とは「外壁等の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した住宅」のことです。
ZEHのように、断熱性・気密性を向上させることで、光熱費を下げるだけでなく、熱中症やヒートショック等の健康被害の軽減につながることについてもご説明していただきました(熱中症については、熱中症の発生場所で一番多いのは実は住居であり全体の37%を占めること。また、0~5歳では69%、65歳以上だと58.4%が住居で熱中症になっているということでした。ヒートショックについては、入浴中のヒートショックによる年間の死亡者数は、交通事故による年間の死亡者数4,400人の、約4倍の人数(約19,000人)にもなるようです。ZEHのように、断熱性・気密性を向上させることで、熱中症やヒートショック等の健康被害のリスクを低減させることにもつながります)。
また、夏に家の中が暑くなり冬に寒くなる、一番大きな原因として、開口部である窓を挙げ、夏は73%、冬は58%、窓から熱が流入・流出していることを伝えていただきました。
夏、エアコンをつける前には、窓が2つ以上あり、その窓が対面している配置になっている場合は、サーキュレーターや扇風機を使って部屋の中の空気を循環させることも重要のようです。そして、簡単にできる夏の暑さ対策として、簾や緑のカーテンの設置等をご紹介していただくとともに、カーテンやロールスクリーン等の外付け日除けを設置した場合、太陽の熱を約83%カットし、室内温度を最大3.5℃ダウン、冷房費を年間約28%節約すること等についてもご紹介していただきました。※なお、冬の断熱対策には断熱窓改修(内窓の設置等)を設置することで、断熱性を高めることができます。
釘宮さんの講演後の質疑応答では、ペロブスカイト太陽電池の遮光性や、屋根の断熱性能の向上等について闊達に質疑応答・意見交換が行われました。
また、今回の講座に係る、補助金の情報についてもご紹介していただきました。
今回の講座では、徳島大学の学生や一般の方も多く参加され、住宅の省エネや断熱の取組についての普及啓発になりました。釘宮さん、この度は、ご対応をいただきありがとうございました!!
※以下、今回の講座に係る、ZEHや断熱窓改修に関する補助金の情報です。
◆「徳島県地域脱炭素移行・再エネ推進事業補助金」 ※「2050年カーボンニュートラル」の実現と「災害時等のレジリエンスの向上」を図るため、「ZEH+」、「自家消費型の太陽光発電」、「蓄電池」の導入に対する補助制度です。
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/shizen/7241363
◆「子育てグリーン住宅支援事業」 ※GX志向型住宅(ZEH基準の水準を上回る省エネ性能を有する脱炭素志向型の住宅)を新築する場合や、子育て世帯または若者夫婦世帯が、長期優良住宅・ZEH水準住宅を新築する場合、補助対象となります。
https://kosodate-green.mlit.go.jp/new-house
◆「先進的窓リノベ事業」 ※断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO₂の加速化を支援する補助事業です。
https://window-renovation2025.env.go.jp/about




