【12月4日は終了】とくしまの環境を学ぼう(次は12月18日)
12月4日(木)、徳島大学・常三島キャンパスにて、第4回目の公開講座を開催しました(全6回開催予定)。
講師は、NPO法人気候ネットワーク・上席研究員の豊田陽介さん、「太陽光発電」をテーマに講演していただきました。その概要を紹介しますと・・・
➤地球規模で年々平均気温が上昇しており、海面上昇や森林火災、熱波や台風の大型化などの気候変動、生態系への影響など、様々な問題が発生している。
➤そのため、2015年のパリ協定では「世界の平均気温上昇を産業革命前から1.5℃に抑える目標」が定められ、日本政府は「2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)とする目標」を掲げた。
➤日本がこの目標を達成するために、そして、経済成長を続けるために、太陽光発電をはじめとする持続可能な再生可能エネルギーを振興する経済政策を積極的に進めて、次世代の主要産業として、成長させることが必要である。
➤カーボンニュートラルの実現には、現在、電力構成比が20数%の再生可能エネルギーを、3倍に高める必要があり、現実的な選択肢としては、太陽光発電が有効である。
➤太陽光発電については、技術開発が進み、発電コストは10円/kWhと安くなった。設備のリサイクル技術も確立した。再エネはコストが高いなどの誤った知識でなく、正確な情報を元に正しく判断する必要がある。
➤現在主流の化石燃料は海外に依存しており、海外にエネルギー費用として年間25兆円も流出している。
➤太陽光発電の導入において、大規模なメガソーラーの誘致よりも、地域の実情を踏まえた導入が進めば、地域経済への波及効果が期待できる。
➤「RE100」という再生可能エネルギーを利用した事業活動を進める国際的なプラットフォームがある。環境に配慮する活動が企業活動に欠かせない時代となっている。
次回の公開講座は、12月18日(木)に開催されます。
テーマは「気候変動と私たちの未来」、講師は環境ライターの佐藤由美さんです。
申し込みをお待ちしております。
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